なぜか天龍、されど天龍【『1964年のジャイアント馬場』感想文】

ジャイアント馬場に関して一番幼い頃の記憶は「ジャイアントコーン」のCMの人でプロレスラーって認識はあったのだろうけど、実際の試合は見た記憶はない。その記憶を補完するように読んだのが本作。


ちょっと前に「1974年のアントニオ猪木」読んでて、馬場さんの描かれ方に悪意を感じるくらいの悪者っぷりで柳澤健氏は馬場さん嫌いなのかなと思いながら読んでました。580ページあるから細かい内容は読んで頂くとして個人的な感想を書く回です。大人の読書感想文的な(笑)。

まず、柳澤文学をこれまでUWF、クラッシュギャルズ、アントニオ猪木と読んできて毎回思ってた「どのレスラーも悲劇を背負ってリングに上がってる」と言うあるある的な話があるけど例によって馬場さんにもあって、それはデビュー前の野球選手時代、巨人で上手くいかなかったのも悲劇だし、大洋のテストに合格したのに怪我したのもそうだったわけで、やっぱりみんな背負ってるんだなと思ったわけです。
馬場さんが悪者扱いだった話は主役が猪木だったからやっぱり猪木サイドに立つと的な話だったんだろうなと思いながらもやっぱりなんか悪く書かれてる感じは消えなくて、でも馬場さんが悪いのではなくて、諸悪の根源は力道山て言うのが自分なりに出した結論でした。

下積みもなくいきなりスーパースターになった馬場さんには馬場さんなりの苦労があったんだなって同情しつつ「名選手は名監督になれるとは限らず」みたいなことを思いました。でも、外国人レスラーには手厚いみたいな話を聞くと馬場さんが下積みを経験してれば時代は変わっていたのかもしれないなんて思うのです。

でも、それは「たられば」であって、事実を踏まえると馬場さんが主役なのにほんの少ししか出なかった天龍源一郎に思いを寄せたくなる本でもありました。時折、この本で渕正信の証言が出て来る度に「ラッシャー木村に渕が結婚ネタでいじられてたのを笑ってたけど、その頃の渕の年齢でこっちも未婚なんだよな」とか思ってみたりもするし(笑)。

今の新日本プロレスに闘魂が引き継がれてるか?と言われれば謎だけど、柴田勝頼みたいなスタイルに興奮を覚えてる現実はあるわけだ。

最終的には馬場さんのDVDよりも天龍源一郎と三沢光晴のDVDが欲しくなってしまいました。

投稿者: shakson5

しまだくらぶです。生まれも育ちも住いも埼玉県の昭和54年早生まれの40代です。婚活の歴史とか趣味のDJとか色々お話して、皆さんの暇潰し等のお役に立ちたくてブログを書いております。

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