県民として誇るべき映画【SR サイタマノラッパー鑑賞記】 

サイタマノラッパーを一気に見たのは2012年、フリーターの頃、ぶっちゃけ会社でパワハラまがいのしごきを受けて嫌気がさして逃げるようにして辞めて、その直後にたまたまあった高校全体の同窓会があった。で、その時に同学年のやつで映画関係者になったという男が配島と言う奴だった。隣の隣のクラスの人で、当時は触れたことも無かったけど大人になって分け隔てなく色んなSNSを駆使して交遊を持ったりする。その年の6月にシリーズの3作目が公開されるというので見るために書いていたというのがこの感想文です。「跳んで埼玉」よりも十分に埼玉を誇るべき作品だと思う映画の感想文です。

舞台は埼玉の北部が深谷市(映画では福谷)なんで、色々共感を感じた作品。自分は生まれも育ちも旧・大宮市、まあ言っちゃうと埼玉県最大の都市で、南部以外の埼玉県民は高校時代のおしゃれな買い物は大宮だったと言っても過言ではない場所だった。だから、ああいう場所に住んではいないけれども車で30分走ればあんな景色は普通にあるし、友人の家も住んでたりする、二つ市境をまたいだ母の実家はあんな感じで牛豚いるので、ものすごい馴染み深い風景だった。懐かしいとか言うよりも、まだそんな感じなので、よりリアルに感じさせられた作品だった。びっくりするくらい色んな人がこの作品に共鳴してるって事は全国にこんな街が多いからなんだろう。今、東京にいる文化人各位も故郷を思い出す郷愁感に駆られている部分も多いんじゃないかと思う。

でも、共感出来るのは景色だけじゃない。その人間関係とか周囲の環境がリアルである事も共鳴のポイントである。お笑いで言うと「あるある」ってことにあるけれども、その域を越えた。もう、これはこういうのあるんですよって言っても説得力無いんだけど、色んな人が共有してる事にはそういう理由がある。誰かが予告編で「キッズリターン(北野武監督作品)を越えた」と言ってたけど、そこまではいかないとは思う。でも、高3でキッズリターンにハマった俺の様に、これにはまる奴はかなりいる筈。これは個人の好み、俺の中でのキッズリターンは大き過ぎる。人生観みたいなものが変わる奴は絶対に出て来てるんだろうなって思う。

突っ込みどころが多い。埼玉から世界とか言ってる割に「Fuckin’栃木、Fuckin’
群馬」とて気にする対象が間違ってる所とか、後輩の家のくだりと市役所のくだりはバカバカしいけど、これぞリアルって感じ。でも、埼玉じゃない人は共有出来るのかなとか思ったけど、これが地方都市の郊外の原風景として共通なんじゃないかなっていうのを思った。色々な面でリアルなんだろうなって思う、日本におけるヒップホップの立ち位置とか、先輩後輩関係とか、急にメディアに露出する女子が出てくるあたりとか、その周りの視線とか。でも、深谷でも東京に行くって事はそんな距離感になるのかなとか、そんな事を感じてた。


そして、ラストの長回し的なシーン、心に響いた。技術が低くても、気持ちで伝わる事もある。それを実感する映画史上でも数少ない名シーンだと思う。そして、あの終わらせ方が凄い。自室で見たんだけど、「えっ」て久々に声を出しましたからね。続編に2があるのを2012年の我々は知ってるから、「続くのかな?」とかは思えるけど、いわゆる1が出た当時は続編の体が無かったわけで、それを前提で考えると「これが衝撃のエンディングなのか」っていうのを感じました。そして、出演しているって聞いてた配島君が普通にメインキャストでびっくりした。

更にビックリするのが2は埼玉の話じゃないという、それはまた次回だ。

投稿者: shakson5

しまだくらぶです。生まれも育ちも住いも埼玉県の昭和54年早生まれの40代です。婚活の歴史とか趣味のDJとか色々お話して、皆さんの暇潰し等のお役に立ちたくてブログを書いております。

県民として誇るべき映画【SR サイタマノラッパー鑑賞記】 」に2件のコメントがあります

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。