【薬指への道】第8話 原(辰徳)と共に去る~君はジャイアンツも愛せるか?~

たった1回成功した人による婚活失敗の記録集【薬指への道】。過去の失恋話編が終わりましてここからは新章の突入です。ここからは2回にわたりますが『職場からの紹介編』というような感じの話になります。毎度の事ですが、どうぞ失敗談です、笑ってやってください。そして、失敗から学んでください。

個人的には職場恋愛をしない主義なのです。本当に職場恋愛に関しては「したことがない」と自信を持って言えるのです。どんなに好きな人、気の合う人が現れたとしても「同じ職場」ってだけで興味はなくなってしまう性分なのです。理由はシンプルで『仮に付き合い出しても上司に怒られてる弱い自分を見せたくない』そんなことが理由であったりした。逆を言うと辞めてからもしくは辞めるのが分かってアプローチをかけたなんて事もいくつかあって、今回はそんな話である。

今から5年前、2015年そんな古くない過去の話だ。私は今の生業であるマンションの夜勤コンシェルジュなる仕事を始めたばかり。そのマンションはJ不動産と言う大手企業のマンションで私のいる会社は言わば下請けで清掃員、警備員、夜勤コンシェルジュを請け負っている。で、カタカナ苦手な方に伝えておくと、コンシェルジュってのは受付だと思ってください。仕事内容を分かりやすく言うと「数年前に福山雅治夫婦宅に侵入者と同業」である。もちろん、盗人が仕事じゃなくてその人はやっちゃいけないことをしたわけです。真面目に言うと御用聞き、不在時の荷物預かり、セキュリティ上来客受付、タクシー手配、道案内からアドバイスと多岐にわたります。それらの仕事を日勤の時間帯はJ不動産の契約社員の高学歴容姿端麗な女性が行い、なにかと物騒な夜はおじさんたちがやるわけです。

日勤と夜勤は業務の引き継ぎがあるから交流がありまして、同じ時期にその職場に配属された言わば同期の辺見さんが気になっていました。辺見さんはチャキチャキした人でおっとりとした女性陣にあって目立った存在でした。当時、職場の男性陣で数少ない独身だった私に周りのおじさん達(先輩方)は「日勤の女性で気になる子はいるか?」みたいな話をされて、辺見さんの名前を挙げたら「じゃあ、仲を取り持ってやるよ」何て言われましたがさすがに職場の人で、自分の中で踏み込んではいけないルールがあったのでアプローチする気はありませんでした。その後も同じようなやり取りがありましたがそれは先輩達へのリップサービスの意味合いもありました。

突如、辺見さんが退社すると言う話になってから物語は進みます。同じタイミングで私の師匠に当たる先輩も定年退職することになってまして、辺見さんと先輩の送別会を同時に開催することになりました。それにテンションを上げたのが周りのおじさん達でした。「島田が辺見を狙ってる」と言う情報を仕入れたおじさん達は送別会当日に盛り上がり(笑)、事ある毎に島田の隣に辺見さんを座らせます。辺見さんは辺見さんで『酔っ払いだからしょうがないなぁ』みたいな感じで乗っかるものの、こちらは照れちゃって話すこともないって感じが続きます。でも、二人が隣どうしに座っただけで盛り上がるおじさん達で宴席は大変な事になりました。なんでも終電逃して職場に泊まってお咎めを受けた人もいたそうです。酔っ払いを尻目に二人はLINE交換しましてやり取りが始まります。

古すぎて履歴が残ってないんだけど、辺見さんは母の代から大の読売巨人軍のファンだと言うのは飲み会で聞いていたので野球でも見に行こうと言う話にはなってたんです。

勿論、場所は東京ドームで休みも合わせまして、二階席を買いまして観戦します。2015年9月の横浜DeNAベイスターズとの当時、原辰徳が監督をしてまして、辺見さんは母子共に原辰徳大好きらしく熱狂的ですが、実は私が大のアンチ巨人(笑)。点が入ってタオルぶん回すとかバカじゃねぇのなんて思ってましてイマイチ乗りきれませんでした。

その日は巨人が勝ちましてガッツリ乗っかれば辺見さんとハイタッチとか出来たろうにね、でもそれもまた越えられぬ一線で、指さえ触れずに秋葉原で食事して、彼女の地元に美味しいカレー屋さんがあるらしくて次はそこだねなんて言いながら盛り上がったのです。

アンチ巨人の話は隠してましたがジャイアンツに染まれなかったからダメかなぁなんて思ってましたが割とLINEのやり取りは密で新しい仕事の話とかで盛り上がり野球の話をアンチ巨人の話はしないまでも埼玉西武ライオンズファンと言う話はしてたので野球やらでワイワイ話してたのですが事件は起きます。2015年10月原辰徳が監督を辞任します。一家で大の原辰徳ファンでしたから『大丈夫?気落ちしてない?』と打ったLINEを最後に既読スルーとなりました。

職場では「その後、辺見さんとどうなんだ?」とおじさん達は聞いてきます。そりゃあそうなるわな、だっておじさん達の宴会での努力の甲斐があり(笑)、モテないアラフォーが高嶺の花とデートまで漕ぎ着けたのですからね。もちろん、野球デートしましたとか連絡取ってますみたいな報告はおじさん達が喜ぶからしました。そして、もちろん原辰徳の辞任からの既読スルーも。

はじめは同情してくれた先輩方でしたが、ある飲み会でその東京ドームデート後に異動になった先輩小橋さんも交えての飲み会がありました。

東京ドームの話も小橋先輩には話してなくて早速「島田ちゃん、辺見ちゃんとどうなった?」と聞かれました。そう、小橋先輩、バブル期に芸能事務所でマネージャーをしてたらしくてそんなノリなんです。東京ドームデートでその日に何も起こさず、全て割り勘にしたと言う時点で小橋先輩的には無かったらしくて、その後の原辰徳からの既読スルーは「起こるべくして起こった」と言うようなダメ出しを頂きました。

『島田はデートで割り勘する男だからなぁ。せっかく俺達が頑張ったのに(笑)』その話は我々の飲み会での鉄板話になっていくわけですが「原辰徳が続投してたら分から無かったですよ」なんて返すのも定番となりました。

更に五年経って巨人軍へのアレルギーは薄れましたが、そういう人と縁が続いてたかどうかは分かりません。一般的に『政治と野球の話はしちゃダメ』なんて言われてますが、うちの親父は母方の祖父すなわち親父にとっての義父と政治の話してたそうですから家族になる人とは政治の話はどうか分かんないけど遠慮なく野球やサッカーの話はしたいもんですよね。

その後、辺見さんは面白半分で野球の話題を振るとやっぱり既読スルーしてくるので、ある年の交流戦で埼玉西武ライオンズ対東京読売巨人軍の試合を観戦して西武が勝ったから「無事、ライオンズが勝ちました」と報告したらやっぱり既読スルーでした。その後は携帯買い換えちゃったから見失いました。きっと、巨人ファンと幸せに暮らしていることでしょう。


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投稿者: shakson5

しまだくらぶです。生まれも育ちも住いも埼玉県の昭和54年早生まれの40代です。婚活の歴史とか趣味のDJとか色々お話して、皆さんの暇潰し等のお役に立ちたくてブログを書いております。

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