【薬指への道】 第9話 吉田羊似の女(ひと)

婚活でたった一回だけ成功して結婚した人による数多の失敗談を語り尽くす「薬指への道」のお時間です。いよいよ、婚活パーティーへ本格的に乗り込む直前のお話です。前回に引き続き半職場恋愛とでも名付けたくなる話です。

話は2017年末、私の勤務体系については前回の話をご参照頂くとしますが、そのJ不動産の下請けとして働いていた2017年の年末から物語はスタートします。その頃は地下アイドルに愛想をつかして本格的に婚活をしようとし始めて数ヶ月、なかなか上手く行かずにすっかり年末。勤務先の忘年会での話。

出会ったのは川鍋さんという方で本社勤務の方でした。勤務先にはマンション以外にオフィス棟がありまして。その担当と言うことで関係者ではありながら初対面でした。こちらのシリーズの読者の皆様にはお馴染みですが私には「趣味DJ」というエッジの効いたやつがあって職場に割と浸透してるので「島田は趣味がDJなんですよ」なんて同僚の紹介から川鍋さんとは音楽の話で盛り上がりまして、行ってたフェス被ってたりUKロックが好きだったりの共通項沢山でした。

ここで残念なお知らせ、川鍋さんは吉田羊似の女ではありません。旦那さんがいます、つまり紹介者なんです。凄い会話が盛り上がった中で

「島田さん彼女は?」となって

『いや、いないですよ。なかなか婚活やってるけど上手く行かなくて』となり、

「じゃあ、後輩で彼氏募集中の子がいるから紹介するよ」

となったわけです。

率直に申し上げます。これ、一番信じちゃダメなパターンです。何度この口車に乗っかって来たか?(笑)。それを期待しても何も収穫ないの分かってるからその年のクリスマスイブ周辺に大学の後輩とラグビーの試合見た帰りに渋谷で婚活パーティー行った記憶ありますね(笑)。

年明け、当時の職場のマネージャーから呼ばれまして「川鍋さんが先方とのお見合いのセッティングしてくれてる」みたいなことを告げられました。そこからはトントン拍子でした。こっちは仕事以外何もないですからね、完全にお任せで当日を迎えました。

場所は職場から程近い西新宿の肉バル。その場に居合わせたのは職場の上司であるマネージャー(女)と川鍋さんの上司に当たる所長(男)、更に川鍋夫妻、そしてようやく登場の吉田羊似の女(以下、吉田羊)そして私。

吉田羊は川鍋さんの後輩でJ不動産の経理で勤務、ちなみに川鍋さんの旦那も元J不動産社員だったから実は私以外みんなJ不動産関係者という奇妙なアウェイゲームでした。

川鍋夫妻が職場恋愛で来た所長は二人の上司でなつかし話に花が咲きつつ『J不動産の名物社員の猪木さん(仮称)はお元気ですか?』って話になり「元気ですよ。相変わらず馬場さん(仮称)もいて、凄い仲悪くて」みたいな話になっても、こっち知らねぇし、でしゃばったら嫌われそうだから合いの手打ってたらコースメニュー終わりまして、吉田羊とそんな話さないうちに「こっからは主役の二人に」なんて投げられて(笑)、結局LINE交換して、吉田羊も埼玉県民で方向同じだったので情報収集しました。

向井太一ってアーティストが好きで他にヒップホップを聞くような人でお酒をよく飲む人らしい。とにかく筆無精でなかなかLINEは帰ってきません。

その後もよくやったけど、相手の気を引くためにそんなにR&Bとか興味ないのに向井太一買って絶賛の嵐をしたら「私の好きなアーティストの曲すぐ買ってくれて嬉しかった」なんて川鍋さんには言ってたと伝え聞きましたよ。そんな感じで返信を待ちました。

性格上、待てないもんでその日の報告やらとかを送りまくり→既読付くものの6回に一回返信が来るペース(笑)。LINEの記録残ってて、お見合いが1/19で次に二人が赤羽で飲んだのは3/10でした。相手は経理ですから忙しいとしても噛み合わなかった。しかも、その3月も川鍋さんのアシストがありきでした。

時は流れ2018年は例年より桜の開花が早く、3/29に職場の有志で花見がありまして、お見合いに居合わせた所長、マネージャー、川鍋さんの三名もいて「その後、吉田羊とはどうよ?」みたいな話になりました。

マネージャーも女性で噂や他人の色恋沙汰は楽しいから島田のお見合いは職場では誰もが知るところなわけです。ましてや、あの人現場にいたから隠し撮りまでしてました(笑)。そんな注目の話題の回答が「一回飲んだだけです。これからどうしたら良いんでしょうか?」だったら酔っ払っていたとは言え期待外れだったんでしょうね。

『次会った時に「結婚を前提に付き合って下さい」と言っちゃえ』と投げやりに言われました。それ言われた時点で一気に熱は冷めましたね。

その日吉田羊に共通の話題だから「今、J不動産の皆さんと新宿中央公園で花見してまーす」って送ったLINEを最後に既読すら付かなくなりました。

きっと花見後に川鍋さんがしたつもりの援護射撃が止めをさしたに違いありません。

実は花見の時に吉田羊から「2/4の日曜日にランチでも」と誘いが来ましたが私はその日夜勤で仕事の準備のために断りました。その断りが吉田羊の扉を閉めたのだと言われました。

既読すら付かなくなって3日後、4月1日。新年度で仕切り直しの意味もあり、吉田羊似の女を攻めることは断念しました。仁義を切るという意味で川鍋さんに連絡しました。せっかくだから仁義を切ったLINE全文です。

その花見の後から羊さん対策みたいなことを考えてまして、その席では「次会ったら告白だ」みたいな話をしてましたが、告白するまでの沸点になるか分かんないなぁとか思うようになりまして、急に冷静になってしまいました。とりあえず羊さんからの返事は待つもののこっちから誘導せず、向こうからの自発的なものが来るかを待ちます。そして止めてたけど他の婚活も再開することにしました。川鍋さんに言わずにやるのも義理を欠いてしまうことになるなと思いまして、ご報告です。勢いで無理矢理告白して、フラれたとして次会いづらくなったりギクシャクする方が面倒なので前のめりから下がろうと思います。なんか、結果期待に応えられなそうで申し訳ないですが、魚図鑑はお貸ししますので宜しくお願いします。

丁度サカナクションがベストを出したタイミングでそのライナーノーツ「魚図鑑」が素晴らしかったのを川鍋さんに話してて、貸すことになってましたが、まさか一気に急転直下しようとは(笑)。

吉田羊似の女(ひと)、お見合い後に色んな人から『お相手はどんな感じの人?』って聞かれたら答えるために言ってました。お酒好きでサバサバした感じから思ったわけですが言うほど吉田羊には似てませんでした。あまりにも「暖簾に腕押し」なLINEを見ると上手く行かなくて良かったと今だから思います。


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投稿者: shakson5

しまだくらぶです。生まれも育ちも住いも埼玉県の昭和54年早生まれの40代です。婚活の歴史とか趣味のDJとか色々お話して、皆さんの暇潰し等のお役に立ちたくてブログを書いております。

【薬指への道】 第9話 吉田羊似の女(ひと)」に3件のコメントがあります

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