落語感想文11「日本版アベンジャーズが粗忽長屋にはあったはず」

落語感想文、落語の感想を書いてます。2020年の年末に一番テンションが上がったのは「タイガー&ドラゴン一挙放送」があることです。日付で言うと12月28日(月)と29日(火)の深夜ですから、これを読んでるかたの殆どは過ぎ去りし過去の話かもしれませんが、さて、今回も「タイガー&ドラゴン」でも題材になった落語の感想です。

クドカンと長瀬のドラマは「池袋ウエストゲートパーク」以外は見てるから色々語りたいですが落語の感想じゃなくなりますのでね(笑)。


今回は「粗忽長屋」です。タイガー&ドラゴンがオンエアされたのは2005年と言いますからまだまだ落語にはまってない時期でしたからドラマきっかけが初見だったはずですが内容よりもおっちょこちょいとかそそっかしいを意味する「粗忽(そこつ)」と言う単語のインパクトだけが残っています。

落語のジャンルとして「粗忽もの」と言うのはあって文句なくそれに当たる話なわけですが、前回の饅頭こわい以上に感じるファンタジー感から「ファンタジーもの」だとも捉えたいですね。

浅草で昨日上がった身元不明の水死体を見て、「今朝も会った長屋の熊五郎に違いない」と言い出した八五郎にそんな筈はないと言う周囲の突っ込みをよそに熊五郎を連れてくる。熊五郎も「これは自分だ」と認めて家まで持って帰るが運ぶ最中に『運ばれてるのは俺だとしたら運んでる俺は誰?』と言うサゲがあるわけですが、これよくよく考えたら落ちてない。そこまでで十分笑える内容が詰まってるから良いけど、スッキリとは終わってない、言わば気持ち悪い終わりかたなわけでそこがまた凄いなと思わせるわけです。とは言え、粗忽な熊五郎がふと我に返り真面目に考えるのは面白いけど。

落語は人情噺もありますから、色んな展開もあって不思議じゃないけど、こんなサゲがあるのは救われた気分になります。関西圏の人って話にオチを求めるじゃないですか。そういう仕事を目指してたから意識はするようになりましたけど、本音は『そんな綺麗にオチなんか付くかよ』と思ってたわけで、その頃の自分が粗忽長屋を聞いてたら「粗忽長屋みたいに不透明なオチで良いんだ」と希望を持ったかも知れない。

希望と言う意味で言ったら、このサゲはアレンジする余地を与えてると言う解釈も出来る柳家小さん、古今亭志ん生あたりは変えたりしてないけど、変えてる人もいるでしょう。

義務教育だと各クラスに秀才、不良、運動出来る奴は均等に振り分けてると思うけど、大抵一つの長屋に与太郎、粗忽者は一人ずつくらいなもんだったんじゃないかと考えるとこの長屋に粗忽者は現時点で二人います。粗忽長屋と言うくらいですからみんな粗忽なんじゃないかと妄想を膨らませます。粗忽アベンジャーズに大家が振り回されて苦労する話あっても良いのに、そんなことを考えてしまう(笑)。

ちなみにだけど、林家たい平版はまさにそんな感じで、お経をあげる坊主から弔問客まで粗忽で「そうでなくっちゃ」とワクワクしたのでした。

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投稿者: shakson5

しまだくらぶです。生まれも育ちも住いも埼玉県の昭和54年早生まれの40代です。婚活の歴史とか趣味のDJとか色々お話して、皆さんの暇潰し等のお役に立ちたくてブログを書いております。

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