落語感想文15「イヨッ!千両みかん」

落語の感想を読者感想文のように書いています落語感想文です。病で倒れていた立川志の輔が復帰したと聞きまして安心しています。今日はそんな立川志の輔の口演でも聞いた「若旦那もの」「純愛もの」落語と言えそうな『千両みかん』です。

メルカリをやっていて学んだことがある。物事の価値は様々である。古着だからそんな高く売れないよねなんて思って1000円で捌ければ御の字だけど試しに3500円で出したら売れたりする。自分の欲しいより相手の欲しいが上回ったときに信じられない金額になる。それがプレミアってやつでその金額でも欲しい奴がいるから売れるし、そうでもないと売れないのだ。

まあ、みかんは大好きだ。いくつでも食べられる、ただそれが一個1000両と言われたら買うだろうか。まず1000両の価値だが、以前話した紺屋高尾を例にとる。

当時の吉原で絶対的な女王だった高尾太夫と遊ぶのに一晩10両必要でそれは職人が3年脇目も振らず働いて稼いだ額だと言う仮に職人の年収が250万だとしたら750万円が10両としよう。その100倍となるとみかん一つが7億5千万、宝くじである(笑)。

金額の真偽は置いておいて、どえらい金額のミカンがあったもんだ。まだ冷蔵技術が無い江戸の時代にみかん屋が冬を越えて夏場に囲っていた腐ったみかんのなかでも腐らずにキープされていたみかんである。しかも、味はそれでも甘いらしくてそれなら1000両するのかなぁなんて思ったりする。今の尺度で考えたら粋ではない、冷凍みかんの無い時代である、そこの若旦那は女性ではなくて夏に巡り会うことが難しいみかんに恋をしてしまい、恋煩い故に死の淵を彷徨っていたのだ。

息子の命のために7億円差し出せるか?単純に「旬のものは旬な季節に食べるのが一番」的な教訓を軸にした滑稽噺で済ませれば良いけど、深みに入ればいくらでも入れるのです。

みかん探しに振り回された番頭は貰った時価100両のみかん一粒を手に姿を消したのがこの噺のラストだけど、千両みかんを知ってから冬場に親戚から貰う和歌山のみかんをこれが100両と言いながら噛み締めるようになった。

人気ブログランキングへ


落語ランキング

投稿者: shakson5

しまだくらぶです。生まれも育ちも住いも埼玉県の昭和54年早生まれの40代です。婚活の歴史とか趣味のDJとか色々お話して、皆さんの暇潰し等のお役に立ちたくてブログを書いております。

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。