落語感想文18「半沢直樹と言うよりプロレス寄り・らくだ」

落語の感想を読者感想文のように書いています落語感想文です。温存して来ました「長屋もの」らくだの登場です。人間第一印象が大事だなんてマナーの先生はよく言いますが第一印象が最も最低だった落語はらくだでした。

長屋の札付きであるらくだみたいな男(江戸時代の駱駝は変わった形のぼんやりとしたヘンテコな動物と言えば扱いだった)馬と呼ばれる男の兄貴分がやっぱりヤクザみたいな奴で誠実そうなくず屋への注文が酷くて苦虫を噛みたくなるわけですがその虫が苦ければ苦いほど痛快な逆転劇を楽しめる構造に「半沢直樹を感じる」と言えばどれだけの人が「らくだ」と言う噺に興味を持って落語人気はスゴくなるんでしょうけど勧善懲悪ではないのです。

くず屋が逆襲出来たのは酒癖が悪かったからで酒の力を使わないと逆襲出来ないってのがまた人間らしい落語らしい噺だなぁとおもいます。

だからどちらかと言えばプロレスみたいな印象をらくだに感じてしまいます。ましてや最近、ベビーフェースではなくヒールっぽい人がベビーフェースの役回りを演じたりしますから余計に近い感じです。

ライフワークでもある「図書館の落語CD漁り」で最近立川志の輔によるらくだの口演に巡り会いまして、それを聞くまで感想を書くのを温存していましたが基本に忠実ならくだでした。

橘屋文左衛門が初めてのらくだで一番怖かった、その後春風亭一之輔、林家たい平等を聞いて来まして、今のところは晩年の立川談志の渋さに落ち着いています。

立川談志はその口演の中でしきりに「らくだは主役のくせに登場しないんだよな」と言う。既に死んでるから死人にくちなしで出て来るのは長屋の当番だった人、大家、桶屋からのらくだへの愚痴でしかない。そこから「あいつがいなくなってせいせいした」までの一連の流れ、更に最後の酔ったくず屋が喋るらくだへの愚痴を聞いてるとらくだの通夜にでも参加してるような心持ちになる。

談志のらくだは他とは一味違って人間味があると弟子の立川志らくが語っていたのを「雨ン中の、らくだ」と言う著書で読んだことがある。立川談志の中では「悪人らくだ」ではなくてあくまでも「人間・らくだ」を描いているとされる。

志らくの本の影響できっとらくだをWikipediaで調べたら、「立川談志の十八番」位に書かれるかと思いきや、出て来たのは笑福亭松鶴の名前、弟子である笑福亭鶴瓶も「師匠のらくだは別格」と語る。

まだ見ぬ強者の存在が楽しみになりました。これもまたプロレス的な楽しみ方だからプロレス興味ない人は置いてけぼりなのです。

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投稿者: shakson5

しまだくらぶです。生まれも育ちも住いも埼玉県の昭和54年早生まれの40代です。婚活の歴史とか趣味のDJとか色々お話して、皆さんの暇潰し等のお役に立ちたくてブログを書いております。

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