落語感想文19「失せ物は失せ物ではないのかも・御神酒徳利」

落語の感想を読者感想文のように書いています落語感想文です。先日、財布を失くしまして12時間後に見つかりました。あったのは車の中でした。見つけてくれた妻に感謝ですが、それはまた別の話。今日は探し物が見つかる噺「御神酒徳利」ですが、ジャンルとしては「失せもの」でしょうかね。

探し物は見つかる

この噺、お探しの物は見つかるんです。でも、見つかり方が歪でそこが好き。噺としては主人公の八百屋が算盤占いと言う占いで探し物をみつけて「大先生」と持て囃される設定の中、あくまで占いはしてるフリだけだが奇跡が起こる。持っている音源は春風亭昇太のと立川志の輔の口演。

昇太版の最初は主役をいじめた女中を懲らしめるために徳利を隠した、小田原の宿場の50両紛失で探す時には盗んだ女中から自首されると言う展開と言う奇跡。頑張らなくても上手くいってしまう、それがまた落語的で良いなぁと。必死に生きた人が報われる物語はたくさんあるけど、なんだか上手くいっちゃうこともある「学校の蛇口からジュース出てこないかなぁ」みたいな楽観主義者も上手く行く、そんな御褒美みたいな噺である。

昇太と志の輔の違い

春風亭昇太のと立川志の輔のものでは若干始まりもサゲも違う。なんとなく問題が融けたような感じの昇太に対して志の輔は理詰めなイメージだ。同じ噺でもこうも違うのかと落語の醍醐味を思う。春風亭昇太は与太郎をやらせたら天下一品だと思ってるけど、そのらしさが見事に御神酒徳利に表れてまして、これはまた良いので昇太と与太郎については別の噺「錦の袈裟」の回で。一方の志の輔版は立川流らしい感じで入りもサゲもリアリティを追求してて悪くないのだ。自分の手持ちの御神酒徳利音源は意図してないのに志の輔と昇太だけ、新作落語を作る二人が取り上げてると言うのはなんとも興味深い。

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投稿者: shakson5

しまだくらぶです。生まれも育ちも住いも埼玉県の昭和54年早生まれの40代です。婚活の歴史とか趣味のDJとか色々お話して、皆さんの暇潰し等のお役に立ちたくてブログを書いております。

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