落語感想文21【若旦那、郭・花魁、明烏】

毎回落語の感想文をあげてます落語感想文でございます。アニメ「鬼滅の刃」の遊郭編が制作中という事で世間では『子どもにどうやって遊郭を説明したら良いんだ』とカリカリしてる親御さんが多いらしくて、『じゃあ落語の郭噺(くるわばなし)聞かせりゃ良いじゃん伝統芸能なんだし』そんな思いで集中的に郭噺の感想を挙げまくる所存ですが今回は「明烏」。以前お話した『二階ぞめき』よりもよっぽど郭噺入門的なお噺だと今さら気付きます(笑)。

江戸落語の遊郭と言えば吉原の噺で今で言うと台東区千束四丁目あたりを言いますが、明烏の主人公は遊郭とは縁遠いバカ真面目が羽織着て歩いてるような堅物の若旦那です。そんな若旦那を店の主人に裏で頼まれて吉原へ連れていくならず者の源兵衛と太助が軸となる。

個人的にはキャラクターや物語の描き方が実に丁寧な落語だと思う。難しい本を読んで煮詰まった若旦那が気晴らしに散歩に出掛けた際に子供の祭太鼓を楽しむと言う人の良さに対する源兵衛と太助の漆黒な感じ。更に吉原の説明「浅草の観音様の裏手にありがたいお稲荷さんがある、見返り柳と言う御神木があり、そこの鳥居は普通と違い黒い門で番人がいる」といったごまかし方や若旦那がそこを吉原と気付くのは「本で読んだことがあったから」。つくづく丁寧だ。

初めて聞いた明烏は立川談春の高座のものだった。談春の落語聞きたさに借りたらCD2枚の内の1枚でAmazonで調べたら未だに2枚しかないところを見ると本当に2枚しかリリースされてないのかもしれない。談春の落語はどれもそうだけど「しっかりとしてて、派手なくすぐりは無い。でも、何度聞いても面白い」のが特徴だと思ってる。

実はこの明烏は誰の高座にも同じ感想が言える。これまでに六代目三遊亭円楽、古今亭菊之丞、更に立川談春の明烏を聞いてる感じたのは派手なくすぐりやアレンジがない。散々、引き合いに出している立川談志による高座の音源はあるらしいが現時点ではないので比較できないがもしかしたら完成度の高さゆえにノーアレンジなのかも!そんな期待感さえあるのだ。林家たい平の高座は吉原の花魁がなんか凄かったけど、ふざけたのは枕とそこだけ。

やっぱり遊郭入門はこの「明烏」で次に吉原を冷やかす男の噺「二階ぞめき」にするべきだった。 次回は文七元結かなぁ。

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投稿者: shakson5

しまだくらぶです。生まれも育ちも住いも埼玉県の昭和54年早生まれの40代です。婚活の歴史とか趣味のDJとか色々お話して、皆さんの暇潰し等のお役に立ちたくてブログを書いております。

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