落語感想文21 【「お見立て」で分かる鬼滅の刃遊郭編と言う舞台設定の凄さ】

落語感想文、とにかく落語の感想を独自の解釈で書いてます。最近は「鬼滅の刃」のアニメの新シーズンは『遊郭編』らしくて世のお父さんお母さんが「子供に遊郭をどう教えたら?」と迷っているから『じゃあ、落語の郭噺を見たら?』なんて事で連続的に郭噺の感想をご紹介してます。

何度も聞ける「お見立て」

喜瀬川花魁に通っていた常連中の常連で「お大臣」なんて呼ばれてる流山から来る杢兵衛さんが久々に来店したけど、花魁が『あんな人気持ち悪いからつきたくない』と駄々をこねて断らせるために「病欠→死んだ」と理由をエスカレートさせていって、断るためにボーイ的な喜助さんが振り回されると言うアメリカのコメディ映画みたいな噺と言うのが概略。

個人的には三谷幸喜監督作品映画『有頂天ホテル』

タランティーノ監督作品映画『フォー・ルームス』

の1エピソードにありそうで何回聞いても飽きないです。

今も昔もこんな人がいる

数年前まで、アイドルヲタクだった自分には懐かしさを覚えるのが杢兵衛さんの描写。「俺はここに通いまくってる、だからなんでも知ってる、将来は結婚の約束をしてる」とかなんとか言っていかに自分がすごいかをマウントを取ってくる奴。結果的にそいつは嫌われるのは気付かずに周りの見越しに担がれてお金を落としまくると言う構図も似ている。儚さとか物悲しさを思えばこの噺は喜瀬川花魁に堕ちた木兵衛さんなんだなと思う。

主役をいかに落とすか?

この噺に関して、私が持ってる音源は林家たい平、春風亭一之輔、昔々亭桃太郎、立川こしらの4つ。こしらは高速落語なので割愛するが昔々亭桃太郎の高座がマジでつまんなくて、原因を考えてみた。

  • 余計なくすぐりの多さ、
  • そのくすぐりが内輪話で歴が浅いから笑えない
  • 杢兵衛さんの描写が普通すぎ

と言う事に気付いた。たい平や一之輔は千葉の流山(野田で語る人も)出身とそこまで遠くなかろうに超田舎者丸出しな杢兵衛さんなのだ。喜瀬川花魁も『あいつは田舎者だから死んだと言って追っ払え』位に言えてしまうのである。聞いてる客にしてみれば、その無茶振りに初期『水曜どうでしょう』の大泉洋ばりに振り回される喜助さんに笑うのですが、杢兵衛さんが田舎者であればあるほど笑える気がします。百川の主人公並みの愛くるしさを杢兵衛さんには感じますね。

鬼滅の刃遊郭編を考える

今回で郭噺を集中的に解釈してますが、これで『二階ぞめき』 『明烏』 『文七元結』に続き四作目ですが、 『鬼滅の刃』は1ページ1秒全く読んでも見てもないですが、鬼によって鬼になってしまった人間を鬼が成敗して人間に戻したりする話と解釈してますがなるほど遊郭には鬼みたいな女郎がいて、それにより人生狂わされた遊郭の鬼みたいな人が生まれて、一般人が狂わされるみたいな構図を感じて鬼滅の刃の作者は凄いなと感じた次第です。改めて『鬼滅の刃遊郭編を見る前に落語の郭噺を』と言うキャンペーン張りたいもんですね。

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投稿者: shakson5

しまだくらぶです。生まれも育ちも住いも埼玉県の昭和54年早生まれの40代です。婚活の歴史とか趣味のDJとか色々お話して、皆さんの暇潰し等のお役に立ちたくてブログを書いております。

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