落語感想文23【禁酒令みたいな火に油注ぐ小便政策は水カステラでぶっ飛ばせ「禁酒番屋」】

落語の感想をつらつらと書いてます。最近は「鬼滅の刃 遊郭編」のアニメ化にあわせて吉原を舞台にした郭噺を集中的にお送りしてまして、次回「品川心中」で最終回を迎えますが東京は4月25日(日)からの三回目の緊急事態宣言は飲食店に酒類の提供を禁止した愚策にも程があり『禁酒法』だなんて揶揄されていまして、「禁酒番屋」語るにはグッドタイミングなのです。

日本では全く無かったわけではない禁酒令

禁酒法(令)なんてのは西洋特有のもんだと思ったらチラホラあるらしいのですが、そこら辺は各自調べていただきます。とりあえずこの噺ではあくまでもある藩の武家屋敷の中での話。酔った勢いで同僚のお侍さんを殺めてしまった人が責任を感じて自害したことで「酒のために」自藩の侍を一度に二人失った藩主が『酒は百害あって一利なし』と藩士達に禁酒令を出し、藩の屋敷には見張りを立てた。その見張り場である禁酒番屋が舞台となります。

本編が短いから何度でも聞く

正味15分くらいの噺である。だから枕が妙に長い。私の持つ音源は林家たい平版と当代(六代目)三遊亭円楽のものだがどちらも枕ではお酒に酔い潰れた人の話をするけど、共通の枕がある。多分定番なんだろうけど、店で意気投合した二人が住まいが近所で揉めるのだが実は親子と言う話で何度聞いても好きな枕だ。

そして本編、お役人から酒を屋敷に持ち込むべく酒屋の努力が表現される。カステラの箱にいれたり、試飲されないように油だと偽って持ち込もうとするがことごとく試飲されてお酒を飲まれてしまった。最終的にはお得意様の役人にお酒を届けるのではなく飲まれた仕返しのために『私はしょんべん屋です』とありもしない商売を掲げ、従業員の小便を集めて酔っ払ってる禁酒番屋の門番に飲ませます。

悪いのはどいつだ

わざわざ言うまでもないことですがお酒に罪もないわけで「もし取り締まったらこうなりますよ」と言う予言を禁酒番屋がしている。つまり無意味な話なのだと言ってる。緊急事態宣言中に「酒類を提供した飲食店が摘発された!」そんなニュースが仮に出てお店の言い分として『うちが提供したのは水カステラであって酒類ではない』とか『発泡尿を提供しただけで摘発されるのは釈然としない』みたいなニュースが出たらニヤニヤしてしまいそうだ。


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投稿者: shakson5

しまだくらぶです。生まれも育ちも住いも埼玉県の昭和54年早生まれの40代です。婚活の歴史とか趣味のDJとか色々お話して、皆さんの暇潰し等のお役に立ちたくてブログを書いております。

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