恋は続くよavexまで【M愛すべき人がいて第二話】

初回見て、4月25日(土)放送の二回目、ドラマの内容で言ったら「誰が続けて見るかよ」ってレベルなんだけど、予告編で水野美紀が変な役で出ると知ったら見ないわけにも行かないじゃんと言うことで録画で見ました。

二話目は完璧に水野美紀の回でした。アユを鍛えるニューヨーク在住のボイストレーナー役でしたが水野美紀にしか出来ない役でしたね、ルー大柴みたいな英語とメチャクチャな理論を押し付けるコメディエンヌでドラマ映えするのは水野美紀だったんでしょうね。ベッキーもありだけど育休中だし、西田尚美だとNHKのLIFEイメージが強いコント色が強いから避けたかったんでしょう。紛れもなくコントなんだなけどドラマですからね、その体裁は守らねばなりません。天海祐希でも面白かったろうけど、主演になっちゃうから避けたかったんでしょうね。いきなり持ってかれたもんね、「アー・ユー・アユ?」って聞いてきたし、妙にドラムが上手いし。筋トレのシーンでは「猪殺れるくらいのパンチを」とかふざけてました。

初回を見て、最後は映画化するんじゃないか?みたいなことを思ったけど、ミュージカルにする可能性もありそうな気がしてきました。ABBAの楽曲で占めた「マンマ・ミーア」みたいな感じがします。あのマサ行きつけのbarで何故か弾き語るバーテンを見て思いますね。

ドラマとしての薄っぺらさとか時代錯誤感を批判してる人に伝えたいよね「期待しちゃダメだよ、鈴木おさむなんだから(笑)」って。風呂場を滑りやすくしたり、シューズに画鋲入れたり、露骨な体当たりとかそれが限界ですよ(笑)。大事なのはそこじゃないんですから。こんなにSNSとか「ながら見」でも楽しめるドラマも滅多に無いですね。

アユとマサのやり取りがベタすぎて三浦翔平が最近見た佐藤健みたいに見えました。なるほど、恋は続くよどこまでも、avexまで続いてたかと感じましたね。ちなみにうちの妻が「あんな役の三浦翔平見たくない」と申しておりました。

むしろ、ドラマと言うよりもやっぱりコントとして書いてるようにしか見えない。必ず田中みな実のアバンギャルドな誘惑シーンと安斉かれんの浜崎あゆみの物まねは絶対入れると言うレギュレーションがあると。タイムリーに志村けんの死があったことで往年のコント番組でのお決まりのパターンと言うのを思い出してしまいました。そのパターンで言うと水野美紀の初登場が10分台、初回の小室哲哉登場も15分までには出てましたから、それも定番かもしれない。

そう言えば、今週の数少ない小室哲哉の登場はマサとすれ違った時に一言「Get Chance」って言ってたけどやっぱり名曲Get Wild意識な気がします。Get Chance and Luckでしたからね。

多分、水野美紀の登場は今回だけ来週はアユとマサの不倫とアユのデビューの行方と内容は茶番劇な気がしますけど、興味ない視聴者をどう繋ぎ止めるのか?期待しましょう。

もしかして、原作を売るためにドラマ改変しすぎたんじゃないか?そんな思いがよぎります、次の山場は浜崎あゆみと犬猿の仲だとされる安室奈美恵風が現れるのかどうか?あの嫌がらせをしてる玉木理沙って怪しいよね、沖縄っぽい名字だし。

【明日にかける曲8】4月26日(日) おどるポンポコリン/木村カエラ

4月26日(日) おどるポンポコリン/木村カエラ
アニソン特集と言うか縛り選曲も一旦解放しようかと思います。そんな締めにはこれを選択日曜日だし。様々なアーティストがカバーしているなかで一番好きな木村カエラヴァージョンなのはこれが石野卓球プロデュースだからです。さくらももこ先生に石野卓球と言う静岡タッグ、自分の好きなは人が交差する夢のような組み合わせに聞いたときはワクワクしたし、いつ聞いても一番好きです。


元々はさくら先生(個人的に唯一先生と呼びたい漫画家はさくらももこ先生のみ)がスーダラ節みたいな曲を作りたいと思って出来たのがこの曲と聞いたことがありますがスーダラ節以上に無責任かつ適当な歌詞は真面目に分析したら知恵熱出ちゃうかもしれませんから口から滑るように歌えば良いと思います。普通なら「ブタのプー太郎♪」なんて歌詞入らんでしょうね(笑)。


カラオケの回数では一番ではないと思いますが歌える世代のカバー率では圧倒出来るのがこの曲な気がします。


『連載開始にあたり前口上(4月19日(日)筆)』
街はCOVID-19により緊急事態宣言下である。週末に限らず娯楽施設はいずれも閉まっており少ない中から楽しみを探さなければならない昨今である。
そう言えば、自分の趣味はDJである。久しくやれてないけど、自分の主催イベントSQOPは6月に飛ばされた、そして新規のDJ予定はない。むしろ、副業先で厳格に取り締まられてるからクラスター感染の疑いがある場所はお店が頑張っても行くのを我慢しなければならない事情がある。そんなわけできっとある程度沈静化しないと副業先の指令は変わらないでしょう。そんな中、ふと思い出したのです。

「そう言えば俺DJだよなあ」って昨日(3月19日)急に聞きたくなり、今日も聞いた曲を紹介したくなりました。唐突ですが毎日やるつもり。この事態が鎮静化するか、曲紹介したい欲がおさまるかどっちかまで。選考基準はただ一つ私のWALKMANに入ってるかどうか?さすがにYouTuberがこの時期に一番収入入るのは分かりますよ、見る方はお金は要らないわけですからこの状況続けば比例で儲かるでしょう。そんなYouTubeを見る時間を奪い取って貰いたい新たな暇潰しとしてが立ち上げる理由です。あと、色んな方にやってないけどDJを続けてる意思表明と存在証明、そんな名刺代わりにしたいと考えてます。


『最近の選曲』

4月19日(日) Bridge Over Troubled Water/Hi-STANDARD

4月20日(月) ワイワイワールド/水森亜土
4月21日(火) おじゃ魔女カーニバル/MAHO堂
4月22日(水) ポケモン全部言えるかな?/イマクニ

4月23日(木) ルパン三世 その1/チャーリー・コーセー


4月24日(金) 君は何かができる/99Harmony

4月25日(土) 燃えてヒーロー/沖田浩之

判決、アユドラマの刑に処す【ドラマM 愛すべき人がいて初回鑑賞記】

初回4月18日(土)放送分見ていなかった、理由は単純でそもそも浜崎あゆみと同い年だから全盛期を知ってるけどそもそも嫌いだから箸にも棒にもかかりませんでした。でも、伊集院光がラジオでそのデフォルメっぷりの凄さを語っていたので気になってしまい、一度アンインストールしていたAbemaTVを再インストールして初回を見ました。絶賛する気はさらさらございませんが、記録に残した方が良いよねと思いました。

私、ドラマ見る時に「初回15分ルール」と言うのがあります。1クールで大量に見なきゃならなくなって処理のように視聴するのを避けるために仕分けをしています。つまり、初回の15分で飽きたらつまらないものとして見ないと言うわけですが、この作品は通過しました。丁度、その辺りで一番見たかった誇張された小室哲哉が出てきたからでした。


伊集院光曰く「もうTKから訴えられないだろうからって悪意が山盛りで誇張されてる」と言う感じが言い得て妙でした。完全に格好がプロデューサーで鳴らしてたって頃よりもTMNのメンバーって感じのビジュアルでね、あれなのかな『小室さんの楽曲一杯使いますから許してくださいよ』とか言われたんでしょうか。まあ、あれを許してる時点で小室哲哉は良い奴って言えるくらいにデフォルメされてますので、見てない方は是非。

個人的には「今週の小室観察」位のテンションで見たいなとは思います(笑)。メチャクチャだもんね、プロデューサーになるマックスマサがそれだけライバル視してるのにアユへの練習曲はglobeのDepartureって。

予備知識を間延びした中盤あたりでWikipediaで見ましたが元々は浜崎あゆみとマックス松浦の大恋愛と言うか大不倫の実話をもとにしたフィクションで去年、浜崎あゆみのデビュー20周年を記念して出版されたと。取材時の二人の記憶は鮮明で時には二人一緒に取材に応じたとかビックリする製作話なんですが、内容は見事な時代錯誤。そりゃあみんな「コントを見せられてる」とか言うよね、何らかの刑に近いもん。

見ながら不倫の話だし、個人的には『不倫は死刑』だと思ってるから、東出昌大さんへの刑として「アユドラマの刑に処す」とか下したい、見た暁には『東出も頑張ったよ』と労いたい(笑)。

「100日後に死ぬワニ」みたいに出版即ドラマとかに出来たらね『平成史を振り返る』みたいな意味でちゃんと売れたのかもなぁと思いますけど、やっぱり新人を浜崎あゆみの生き写しみたいに育てるには時間がかかったのかもしれません。

それにしても、新人女優・安斉かれんの浜崎あゆみへの憑依っぷりは素晴らしい。ラスト10分、嫌いだった浜崎あゆみを思い出させる位の完成度でした。

それだけ完璧な浜崎あゆみを据えておいたら実名でやれば良いのにね(笑)。同時代を生きてきた人間ですのでTRF、ELT、ヴェルファーレ、すかされた感じで苛立つのでした。そして、7回目の電話で会話が成立してハッとなった俺が悔しいわ。

田中みな実の役に関してはみんな話してるのでそこまで言わなくて良いけど「あんな奴実在するわけねぇだろ」って物語のスパイスに決まってるじゃんなぁ、にしてもどぎついスパイスですが(笑)。でも、きっと女優として良い経験だと思います、あんな役なかなか回ってこないでしょう。

これだけ書いてるけど初回見終わって御免蒙りたいけど、4月25日(土)放送の第二回にはアユを鍛える役で水野美紀が出ると聞いて田中みな実の上に水野美紀ってどんだけ劇薬撒き散らすんだよって思ったので経過観察します。

しかし、キナ臭いよね、あやふやなテレビ最終回からのthe movieの匂いがプンプンしたのは俺だけかい?

【明日にかける曲7】4月25日(土) 燃えてヒーロー/沖田浩之

4月25日(土) 燃えてヒーロー/沖田浩之
連続してご覧になっている2桁に満たない皆さんは「やっぱりか」というに違いありません、そうです。今日のアニソンは「キャプテン翼」ですよ。野球アニメ「キャプテン」からの「キャプテン翼」という展開。

まあ、そうなりますよね(笑)。やっぱりそこまで見てないわけですがJリーグも存在していない頃からサッカー漫画として金字塔を立てていましたがサッカーやってなかったので見てません。

でも、知ってるキャプテン翼豆知識は、カールハインツ・シュナイダーのモデルはバイエルンミュンヘンにいたカールハインツ・ルンメニゲでその方は元浦和レッズのミヒャエル・ルンメニゲのお兄さんという話。その話もミヒャエルが入団する時に聞きました。それくらいの感じです。でも、楽曲は超有名で1番は歌えました。そして、後に聞かされる歌っていたのが沖田浩之という事実。沖田浩之もまたそんなに知らないけど、アニメの声優でもない人がやんのかと驚きました。歌詞を噛み砕いてたら、他のアニソンには無い世界でした。

アニメに遠いように見えて完全に歌詞はアニメの中の出来事でありながら同じグループではなくて、近所の街の話って感じ。大空翼が凄くて、その噂で街のお婆さんが走り出したと。今回初めて知りました「チャンバ」ってお婆ちゃんを業界用語風にしたと、さらに作詞家はそんなサッカー知らなくてラグビーの事を考えて作ったそうな。でも、本当に良くできてる。バッチリサッカーの曲だし、「いつか稲妻シュート決めてやるぜ!そしたら翼じゃなくて俺がスーパーヒーローだ」って。アニメ見てる人がやったろうじゃんって思うよね。そういった意味ではアニソンの枠を越えた名曲だと思います。


『連載開始にあたり前口上(4月19日(日)筆)』
街はCOVID-19により緊急事態宣言下である。週末に限らず娯楽施設はいずれも閉まっており少ない中から楽しみを探さなければならない昨今である。
そう言えば、自分の趣味はDJである。久しくやれてないけど、自分の主催イベントSQOPは6月に飛ばされた、そして新規のDJ予定はない。むしろ、副業先で厳格に取り締まられてるからクラスター感染の疑いがある場所はお店が頑張っても行くのを我慢しなければならない事情がある。そんなわけできっとある程度沈静化しないと副業先の指令は変わらないでしょう。そんな中、ふと思い出したのです。

「そう言えば俺DJだよなあ」って昨日(3月19日)急に聞きたくなり、今日も聞いた曲を紹介したくなりました。唐突ですが毎日やるつもり。この事態が鎮静化するか、曲紹介したい欲がおさまるかどっちかまで。選考基準はただ一つ私のWALKMANに入ってるかどうか?さすがにYouTuberがこの時期に一番収入入るのは分かりますよ、見る方はお金は要らないわけですからこの状況続けば比例で儲かるでしょう。そんなYouTubeを見る時間を奪い取って貰いたい新たな暇潰しとしてが立ち上げる理由です。あと、色んな方にやってないけどDJを続けてる意思表明と存在証明、そんな名刺代わりにしたいと考えてます。


『最近の選曲』4月19日(日) Bridge Over Troubled Water/Hi-STANDARD4月20日(月) ワイワイワールド/水森亜土
4月21日(火) おじゃ魔女カーニバル/MAHO堂
4月22日(水) ポケモン全部言えるかな?/イマクニ4月23日(木) ルパン三世 その1/チャーリー・コーセー
4月24日(金) 君は何かができる/99Harmony

なぜか天龍、されど天龍【『1964年のジャイアント馬場』感想文】

ジャイアント馬場に関して一番幼い頃の記憶は「ジャイアントコーン」のCMの人でプロレスラーって認識はあったのだろうけど、実際の試合は見た記憶はない。その記憶を補完するように読んだのが本作。


ちょっと前に「1974年のアントニオ猪木」読んでて、馬場さんの描かれ方に悪意を感じるくらいの悪者っぷりで柳澤健氏は馬場さん嫌いなのかなと思いながら読んでました。580ページあるから細かい内容は読んで頂くとして個人的な感想を書く回です。大人の読書感想文的な(笑)。

まず、柳澤文学をこれまでUWF、クラッシュギャルズ、アントニオ猪木と読んできて毎回思ってた「どのレスラーも悲劇を背負ってリングに上がってる」と言うあるある的な話があるけど例によって馬場さんにもあって、それはデビュー前の野球選手時代、巨人で上手くいかなかったのも悲劇だし、大洋のテストに合格したのに怪我したのもそうだったわけで、やっぱりみんな背負ってるんだなと思ったわけです。
馬場さんが悪者扱いだった話は主役が猪木だったからやっぱり猪木サイドに立つと的な話だったんだろうなと思いながらもやっぱりなんか悪く書かれてる感じは消えなくて、でも馬場さんが悪いのではなくて、諸悪の根源は力道山て言うのが自分なりに出した結論でした。

下積みもなくいきなりスーパースターになった馬場さんには馬場さんなりの苦労があったんだなって同情しつつ「名選手は名監督になれるとは限らず」みたいなことを思いました。でも、外国人レスラーには手厚いみたいな話を聞くと馬場さんが下積みを経験してれば時代は変わっていたのかもしれないなんて思うのです。

でも、それは「たられば」であって、事実を踏まえると馬場さんが主役なのにほんの少ししか出なかった天龍源一郎に思いを寄せたくなる本でもありました。時折、この本で渕正信の証言が出て来る度に「ラッシャー木村に渕が結婚ネタでいじられてたのを笑ってたけど、その頃の渕の年齢でこっちも未婚なんだよな」とか思ってみたりもするし(笑)。

今の新日本プロレスに闘魂が引き継がれてるか?と言われれば謎だけど、柴田勝頼みたいなスタイルに興奮を覚えてる現実はあるわけだ。

最終的には馬場さんのDVDよりも天龍源一郎と三沢光晴のDVDが欲しくなってしまいました。

1976年の猪木と2002年・2017年の私「1976年のアントニオ猪木を読んで」

やっぱりアントニオ猪木は素晴らしいプロレスラーだったと言う話に尽きる本でした。
中身に触れずに話すのは無理なので中身読んでない方はネタバレ対策で動画でも見ながらまた来て下さい。読むつもりのない方は是非、この感想を読んで触れて頂きたい。そうじゃなきゃ感想文なんて書きませんので。

1976年のアントニオ猪木はモハメド・アリと戦った年なわけですがアクラム・ペールワンとも同じタイミングでやってたとは思いもよりませんでした。ペールワンの話は伝説として、きっとNumberの記事辺りで読んでたんだろう。でも、同じ年だとは。

更に1976年、柔道金メダリストのルスカ、韓国のパク・ソンナンと戦っていて、ルスカ以外のアリ、パク・ソンナン、ペールワンとはリアルファイトでそれの事実に関する証言などを取材してまとめたのがこの一冊だった。各章で抱く思いも違うので章別にご覧ください。

「第1章 馬場を越えろ」
プロローグ的にジャイアント馬場とアントニオ猪木の間の関係が描かれ、猪木目線だからか善の塊みたいな馬場さんが大ヒールとして描かれてたのが非常に印象的だ。あとリアルタイムではないけれどもむごいくらいの外国人レスラーの引き抜き劇とかの背景はなんとなく分かった気ではある。でも、その劣等感が猪木を育てたのかと思いながら読んだ。

「第2章 ヘーシンクになれなかった男 ウィリエム・ルスカ戦」
ルスカの章は自分の中では主役はルスカだった。結果金の為に猪木陣営のショープロレスに参加したが不器用ゆえに大成しなかった。実力者ながら師事した師匠が本流でないために五輪に出られず、次の五輪の為にトレーニングに集中していたが愛した女が娼婦でそんな妻の稼ぎで生活していたとか設定なら最高なのに。それを演じられなかった。そこにルスカの哀愁を感じる。

後に小川直也と言う猪木作の柔道出身のプロレスラーを知ってるから余計にそうだ。でも、そんなプロレス下手なやつもうまく見せたアントニオ猪木って天才なんだなって言うのを知らしめる意味で主役は猪木ではあるんだろうけど、ルスカに心情は行きがち。

「第3章~4章 モハメド・アリ戦」
アリがあれくらい試合だけでなく魅力的なパフォーマンスが出来るのにはプロレスが由来してるという話は初耳で興味深かったです。だから、事前の記者会見の煽り方とかも最高だったのかとプロレスってやっぱりすごいなと思わせる中での同じく初めて耳にしたゴージャス・ジョージですよ。文字上だけでも魅力のあるそのキャラクターは今で言うと誰がその流れを引き継いでいるんだろう、リック・フレアー風なんだけどなんかもっと違いそうで(笑)。

アリは間違えなくルスカ以上にプロレス出来たはずだから本文にあったように間違えなくプロレス史上最高の試合になったかもしれないのに急に猪木が真剣勝負しようと言い出したって言うのは読んでる途中は「何やってんだよ」なんて思ってたけど、いざ思うとやっぱり猪木は「大枚はたいてアリを呼んだのに普通にプロレスをしていいのか」とか思ってたのかと思うとそれはそれで良いなぁって思った。

でも、その急な変節に対して色んな事言ってキャンセルしちゃってもメンツを保てる立場にあったワールドクラススーパースター・モハメド・アリの器の大きさと言うかファイターとしての凄さが際立ちます。『じゃあ、そのふざけた野郎を俺がぶっ潰してやる』っていう形で怪我を覚悟で(たぶん、レスラーに負けると思ってないだろうけど)闘ったというんだから。それまでの歴史も含めて、一番すごいのはモハメド・アリなんじゃないかとさえ思うわけです。

「世紀の凡戦」が見直されてるって話は聞いたことあるけど、フルで見た事ないからやっぱり見ようかなと思わせた部分でした。

「第5章 大邱の惨劇 パク・ソンナン戦」
これが一番ひでぇ話だなって読みながら今まで好きだった猪木への評価を一気に下げたのがこの章でした。人生の教科書にしたくなるような「図に乗った人間の末路」みたいな話でした。金の為に受けておいてメンツには徹底的にこだわるって言うなんか町中によく居そうな昭和のダメ人間みたいで本当に嫌いになった時間があったことを告白しておきます。俺のヒーローアントニオ猪木はそんな器がちっちゃいのかって思いました。

でも、図体がジャイアント馬場にそっくりだったらしいから馬場の幻影を見てたのは間違えない気がする。本当に嫌いだったんだろうなとは思うし、共感できないことはない。寅さんみたいで放っておけないのかもなんて思ってないけど、きっと猪木って身近な人には本当に厄介なんだろうなって思う。それは終盤読んでて随所に垣間見える。

「第6章 伝説の一族 アクラム・ペールワン戦」
プロレスをするはずがシュートを仕掛けてきたというペールワン戦の話ですけど、勿論それまでの話も書かれているんだけど、猪木の勝利によってパキスタンのプロレス熱が一気になくなって滅亡してしまった的な話って凄いなって思う。前章の韓国もそうだけれども、日本ではK-1やグレイシーによって壊滅されたに近かったプロレスが今こうして再びそこそこ熱があるところまで持ち返したのを見てると日本人の国民性なのかなとか思ったりする。

著作権侵害でしょうから、掲載できませんけどペールワン一族の肖像写真っていうのが本文にあるんだけど、オーラが凄かったのです。それだけ敬われてたのが負けてしまうとそうなってしまうのかと。この写真、正直言って面白いのでよかったら見てほしいもんです。

「第7章~最終章」
それぞれの章と言うよりもこれは総括的な感想なんだけど、柳澤健と言う人は悲しくなるようなブルースを掘り返したくなるひとなのだろうか?そんなことを思う。ここまでに「1984年のUWF」「1985年のクラッシュギャルズ」と新しいものから順番に柳澤作品を読んでるけど、これも含めて共通の感想として「音楽としてはブルースだよなぁ」って言うのが出てくる。柳澤健がブルースを拾いたがるのか、それともプロレスラーは往々にしてブルースを抱えているものなのか?そこはよくわからないけれども、この作品には猪木のみならず色んな人のブルースが流れている。

最後の方に向けて「1976年の3試合以降、猪木は真剣勝負のプロレスをしなくなる」という事をしきりに書いている。もっと言うと、プロレスへのエネルギーが低下してるみたいな書かれ方をしている。UWFに行ったら猪木が世界が変わったか、そこは分からないけれども、俺の知っているアントニオ猪木はそのころの猪木である。

ただ、そこまで真剣にプロレスを見ていなかった頃だからどう戦っているかはあまり覚えていないし、運よくそのころの試合のVTRを見ていない自分もいる。アントンハイセルの失敗と新日での暴走でどんどん信頼を失って援軍がいなくなる頃の猪木、カッコよかったのはどの政治家も踏み込んでない危険な紛争諸国に踏み込んでイラクでは人質まで解放して帰ってきた政治家・猪木だったりする。

しょうがないよね、幼少のころ金曜20時の頃にはおじいちゃんが好きだからリアルタイムでプロレス見てて猪木も初代タイガーマスクも見てるけど見た記憶しかないし覚えてない。自分にとって最初のヒーローは闘魂三銃士であり全日四天王だったもの。でも、柳澤健の後書きで全てが覆された。

柳澤健は猪木にこの作品の為にインタビューを申し込んだが「謝礼のないものには応じられない」と回答が来たという。本文最後に取材申し込み書の全文が掲載されている。その申込書を読んで思った、猪木は謝礼のために断ったんじゃない、プロレスラーとして断ったんだって。なんか、凄い感動した。

その直前にプロレス暴露雑誌みたいなものを読んでるのもあるんだけど、そこでは新日本プロレスで猪木の側近だった新間寿とか、長州の側近であり新日で取締役だった永島氏、あとレフェリーのミスター高橋とかが大手を振って「あの時はああだこうだ。あれは誰に頼まれて負けるように説得に言った」とか書いてて、本当に残念になったのです。喋りたがりの近所のばばぁみたいでカッコ悪い。

柳澤健も堂々と本文で書いてますよ、俺だってプロレスとはどういう物なのかなんて知ってる。でも、プロレスの何たるかと言うのを知ったのはサンタクロースが実在しないと知った17年後の話、27歳の時ですよ。一般人に比べたら相当遅いけど、そういうのを理解した上でと言うよりそんな前提は忘れて楽しんでる中でそういう裏話を当時していなかった奴らがこうだったなんて言うのが女性誌のスクープ記事の芸能通の証言みたいで本当にかっこ悪い。言い方悪いけど、「嘘は隠し通せ」って思うんです。

そんな外野を尻目に一切応じない、アントニオ猪木はやっぱりかっこいいなと思ったのです。勿論、そういうおばちゃん的な新間、永島、高橋に比べたら収入なんて相当あるから金には困ってないんだろうけど、そういう事じゃなくて守らなければいけない物をしっかり守ったアントニオ猪木は凄いと読んでいた感想があとがきで一気に覆されてしまって、胸がすくような思いでした。

【付録:2002年の私と】
さて、実はこの本を読みながら思い出したことがまた別にあります。それは替え歌を量産して作っていたころのお話。私は趣味で替え歌を作っていたころがあって、ちょっとした才能があると思って、それで天下を取ろうとお笑いに身を捧げようとしていた時期がありました。そして、2002年4月にアントニオ猪木を題材にした替え歌を作っていました。

「アントン(2002年発表)」
原曲 さんぽ/井上あずみ(映画『となりのトトロ』より)

アントンアントン 私は猪木 
挑戦大好き どこでも受けるぞ!
藤波 長州 タイガーマスク 
モハメドアリに仰向け 負けない
マサ斎藤と巌流島

アントンアントン 名前は寛至 
政治も大好き スポーツ平和党
戦争中にもイラクへ向かい  
北朝鮮でプロレスお披露目
ブラジル育ち 国際派

アントンアントン バツイチ猪木 
作詞も大好き 詩集も売れる
元気があればなんでも出来る 
この道行けば どうなるものかと
行けば分かるさー バカヤロー
締めはいつでも 1・2・3・ダ-

とまあ、そんなわけで2002年は猪木が引退して4年経ってまして、この年の夏Dynamiteで国立競技場にヘリから降り立ったそうです。ざっくりした知識の中での作品甚だしいですがいわゆるこれが一般的なイメージだったんだろうなって思ってここで紹介しましょう。

ちなみに2002年当時スポーツ平和党はまだ存在し2004年に解党した。猪木はとっくに議員ではなかったようです。あと、最大の失念はバツイチ猪木、倍賞美津子との結婚が初婚だと思っていたようですが、実際に倍賞美津子とは2回目で2002年はもう3回目の結婚していたと。

とまあ、うんちゃらかんちゃら解説も書いてますけど、この本を読み終わる直前にひょんなことから「となりのトトロ」を見る機会がありまして、そこでこの替え歌を丁度思い出してたのでこういう事もあるんだなと偶然を楽しんでいたんですけれども、映画の序盤に戦慄が走ります。

サツキとメイがまっくろくろすけに呼びかけをする名シーンがあるんですがそこでのセリフ「まっくろくろすけ出ておいで、出ないと目玉を突っつくぞ」と。パク・ソンナンにアクラム・ペールワンにレフェリーの目を盗んで相手の眼を突いた攻撃を連想してしまいました。

2002年当時、作品を紹介したメモによると「猪木の世界観を替え歌にしたくて、みんなが知ってるような曲を探してて、たまたま丁度いいのを見つけた」みたいに書いてあったわけですが、楽曲が引き寄せてしまったのかもしれないなんて思ったのです。

2017年に読んだ「1985年のクラッシュギャルズ」

クラッシュギャルズに関してはGAEA JAPANにはまっていた時期があって、丁度その頃再結成したクラッシュ2000はリアルタイムで見てたけど、結成当初の熱狂はNHK BSで最近やったやつで見たわけですが、当然ながら約300ページは60分番組より濃かった。


もっとも参考文献だったみたいだし、濃いのも当然なわけです。それにしても図書館で手にとって3日トータル3時間と言うハイペース。買ってたらもったいなくてこんなスピードじゃなかったかもしれない。本で語られたのは長与千種の自己プロデュース能力の高さと天才性であり、天才ゆえに下を育てられなかった苦悩とその波乱に満ちた生い立ち。
ライオネス飛鳥の葛藤と生い立ち。急にGAEAのストーリーに入ったから知らなかった色んな初めて知ったがあった。コンビって大体そういう構造が付き物で片っ方が目立つ事で苦悩するみたいなのはやはりどこの世界にもあるみたい。
そして、柳澤健の中のプロレスラーはみんなずっと幸せでは居続けられないみたいな印象を受ける。まあ、今時点でマーベラスを指揮する長与がいて、銀座で幸せそうに店を開く飛鳥がいてそれがハッピーエンドと言われればそれまでだけど、プロレスラーはリング上の相手ではなく世間だったり自身の周りに起こる葛藤と戦ってるそんな事を改めて思った。

あと、柳澤健文体なんだろうかU.W.F同様に長与でも飛鳥でもないファンの目線で始まり終わる。出版の歴史で言えばこっちの方が先だからここで柳澤健なりの勝利の方程式でも手に入れたのかもしれない。

これを読んだ事で長与の愛弟子・里村明衣子がどんな選手を育てたのか?と言うセンダイガールズの今しかり長与千種の今である筈のマーベラスも気になったわけで、女子においても綿々と続くプロレスの歴史を感じました。あと、GAEA見てた当時、川越に来たのを見たんだけどその時に売店にいたKAORUを見て近すぎて興奮したのを読んでて思い出した。

直近でミスター高橋や新間寿らのプロレス裏側暴露ムックみたいなのを読んでたから余計になんだろうけど、柳澤健はプロレスに寄り添うアプローチをしてる気がした。その流れで彼の処女作である「1976年のアントニオ猪木」になだれ込む。

そう言えば、先日トークショーで漫画家の徳光康之先生が思い出しても泣けるとおっしゃった「ライオネス飛鳥がライガーボムを放ってしまいダイナマイト関西を昏睡状態にさせて落ち込んでしまったところで解散以来の再会だった長与千種とハグする」と言うシーン。自分の中ではクライマックスだったんだけれど、意外としれっと終わってしまった。早いペースで読んでしまった故なのだろうか。

幻を追ってしまった功罪【『1984年のUWF』読書感想文】

「サンタクロースは親だ」と知ってしまったのは小6だった。ラジカセを買ってもらえると聞き、親父に付いていき新宿のヨドバシカメラで買ってもらった。『これが今年のクリスマスな』と言われた時に「いないんだ」と気付いたことを思い出した。「プロレスはショウである」と完全に悟ったのは11年前の話、アルバイトでプロレス会場に出入りしていた時のお話だ。

「1984年のUWF」は文芸春秋社の雑誌「Number」で昨年1年間連載されていたものが単行本化されていたものである。Number自体はよく読んでる雑誌だったけど、珍しく昨年の1年はあまり読んでなくて、連載終盤のあたりが広島東洋カープ優勝の時で、たまたま読んだ時にこれは買わないといけないと思い発売日に買ったのだ。

まず、思ったことはこの連載をプロレスを真剣勝負だと思ってた中高生位の自分が読まなくてよかったという事。中高生の頃もNumber読んでいたので仮にこの連載があって諸に「プロレスは真剣勝負じゃない」と面と向かって書かれている記事を読まされたら価値観はぶっ壊れていたかもしれないから、本当に2017年に読めて良かった(笑)。

親族も含めて「プロレスはやらせ」だなんてことを聞かされたけど、ずっとそんなことはあるまいと思いながら過ごしてきて、ずっと興奮してきた、それが私とプロレスの歴史。思い出すのは1995年の10月9日、新日本プロレスとUWFインターの全面戦争である。ちょうどその日、家庭不和で不穏な空気が流れてて、それを払拭すべくテレビの中継を見ていた記憶がある。それだけにはとどまらないけれども、思春期の自分にプロレスが多大なる影響を与えてきたのは間違えなくて、それをガチンコだと信じていた当時の自分にそれこそ週刊文春みたいな下世話なメディアではなくNumberみたいな中立的なちゃんとした大人が「いやいや、あれはショウだよ」なんて冷や水を浴びせられたらたぶん人生が大きく変わっていたのかもしれない。どう変わったか?楽しみであるけれども、ちょっとゾッとさせられる思いではある(この際、週刊文春もNumberも文藝春秋社の雑誌であることは棚に上げよう)。

あと、中学生の頃、プロレスごっこが休み時間に流行った。あれも本気で止めていた担任はきっとプロレスがショウだからこそ真剣だったのだろう。素人とはいえ、全日本の四天王プロレスを意識したり、DDTはマットのない床にやってたりしたから、逆によく怪我人が出なかったもんだと思う。

UWFとは自分にとって何か?それは幻想である。そもそも地上波でやってなかったから知らないし、記憶がある頃には既に藤原組、Uインター、RINGSと分裂していた。高田延彦はルー・テーズのベルトを持ってるから「プロレス世界一」で、IWGP王者の橋本真也や三冠ベビー級王者の三沢光晴にトーナメントの参加を要請していたり、前田日明のRINGSはプロレスとはかけはなれたポイントの奪いあいみたいな見たこともない競技をしているのをWOWOWで見た記憶がある。

そんな高田や前田がいた夢のような団体、しかも一番最初の旗揚げを地元も地元、徒歩圏内にある大宮スケートセンターでやっていた、それが誇らしかった。凄かった団体が近所で産声をあげていたことが嬉しかった、そして実態を知らなかったからこそ、そのもやがかった幻がたまらなく嬉しかった。この本を読むまで。

読みながら感じたのはUWFにはブルースが常に付きまとっていたと言う事。勢いよく船出するかとおもいきや、猪木が裏切ったり、佐山聡の理想は反故にされたりとか哀愁とか抜きには語れないようなものばかりだった。それでも戦わなければいけない男達の姿に胸を打たれて周りのマスコミから出資者、ファンまでが力を貸して傷だらけになりながら進んでいったのがUWFだったんだなと思った。

イメージとしてもそうだけど、新日本では出来ないプロレスを標榜していたに違いないUWFの生きざまはプロレスらしさあふれた人間臭いものだったと言うのも皮肉なもんである。

藤原組から真剣勝負をしたいと抜け出たのがパンクラスだった。プロレスに関して線引きが出来ていた今でも「競技としてやっていた」から真剣勝負そのものだと思っていたRINGSは前田の試合には決められた結末があったと知りショックを受けた。先に読み終えた人が「前田日明が読んだらなんて言うだろう」みたいな感想があったけど、確かにそこは気になる。

本文にあったが、格闘技をやってるものに言わせれば、プロレスの一連の動きはあり得ないことばかりなのだと言う。ロープに投げて反動で返ってこない。関節技も決まったらすぐ何も出来なくなるからロープに逃げるなんてあり得ない。勝ちたければトップロープから飛んでくる相手を交わせば勝てる。我々に言わせれば夢のない理屈みたいなものだけれど、それが現実である。

この本で一番ショックだったのはそういった事に絡んでくる先述した1995年の10月9日の武藤敬司対高田延彦戦の最後、武藤が四の字固めをかけた瞬間に東京ドームがどよめいたと言う話。私も含めて新日本ファンは「これで決めろ」と言う期待の声だったが、UWFインターファンにしてみればショックの叫びだったと言う話。四の字固めはかける側かけられる側の同意あってこそだから「高田もそっちかよ」と言う意味合いの叫びだったと言う。現場にいたわけじゃないけど同じ瞬間を体感したものとして凄いショッキングだった。

あと、シュートサインの話。シュートって言葉の意味こそ分かってたけど、あまり意識にはなかった。そのモチーフが手で銃を象るサインであったりする話を読んで直近だと「豆腐プロレス」で松井珠理奈がやってるし、バレットクラブなんかずっとそうだった、更にはヴァンダレイ・シウヴァがいるシュート・ボクセ・アカデミー等々色んな所にフラッシュバックさせられつつ、それらの意図を見つけ出せずにいる。

改めて、「プロレスはショウである」と言うのが事実だとしても、それは前提ではなくて極論である。ショウだと思ってみることでどれくらいつまらないことか分かってるからこそ、その概念をぶっ飛ばしてその世界に乗っかって楽しめるのがプロレスファンである。楽しみ方を知ってるからプロレスファンはいつも面白い人ばかりだ。

恐らく、この面白さに付いてこられない人は一生そうだろう。これを「やらせ」なんて色眼鏡で否定するやり方はいくらでもある。しかし、仮に作り物だとしてこれほどまでに色んなエンターテイメント要素を持ち、人々の喜怒哀楽を刺激する作り物はないと改めてこの本を読んで感じた。

揃いも揃って大看板が【貞子vs伽椰子】

「貞子vs伽椰子」に参加している知人がいて、彼が『関係者だけれども面白い』というのであまりホラーは見ないタイプですけれども、じゃあ見てみようと言うことで貞子サイドと伽椰子サイドの直近の作品を見て臨んだわけです。

まあ、例によってこちらは感想を書きますのでここから「見るつもりの方は見ないほうがいい」という感じの感想文を書いていきますので、予告編を見たらここから離れて、また見た後に感想をシェアできればいいなと思います。その前に見てない人にオススメのポイントをお伝えしておこうと思います。

◎見てない方へのオススメポイント
1.心臓疾患など怖いものに弱い方
見ない方が良いでしょう

2.話題だから見たい方
怖がる気持ちと突っ込んでやるんだって心意気を持ちましょう。個人の尺度で何とでもなりますが、簡単にに駄作ととらえないように。

3.ハンカチ、ティッシュの用意を
作品内で気持ち悪く感じる方が出てきそうなシーンがあります。実際、私は吐き気がしたシーンがありました。万が一に備えましょう。

4.予習すべき
まず、貞子と伽椰子のなんたるかを知らない方は知っておいたほうがいいです。完全にこの作品は「貞子も伽椰子も知ってるでしょう」って感じで話が流れていきます。「リング」シリーズと「呪怨」シリーズ、出来れば一本はご覧になることをオススメします。一作品90分くらいなんで、お忙しい方はWikipediaでも良いです。見ないとダメじゃないけど、見ないと置いてけぼり感を感じてしまいそうです。ちなみに「貞子3D」はやめた方が良いです。

以上が見てない方へのオススメポイントです。見てない方はこちらの予告動画を見てまたお会いしましょう。なぜなら、いきなり結末の話をするからです(笑)。

さて、感想です。見終わって色んな意味で圧倒されました。終盤で貞子と伽椰子が対決するんですけど、最終的に衝突して合体するという衝撃、どっちかが生き残るとか消滅とかじゃなくて合体ってそこに驚かされます。しかもそれを封印すべく井戸に閉じ込めたんだけど、合体した力が強かったらしくて封印ぶっ壊しちゃって、この状況どうなるの?って思ったら終わるという、救いがないまま終わっちゃって、これもかよっていう驚き。

この映画で驚かされたのは計4回、その合体のくだりでの2回と他の2回は急に出てきた猫にびっくりという計4回。結局、貞子と伽椰子で驚かされたっていうのはなかったはず。いかに衝撃だったか合体が(笑)。

そんなわけで貞子の角川映画と伽椰子のユニバーサルの合作だったんだけど、角川映画の40周年とかの記念作品ってこともあって、どっちかって言うと貞子が主役よりな印象が強い映画だった。どっちかって言うと予習で伽椰子側によっていたこともあるけれども、アウェイ感が強かったな、角川主導で作られたんだろうなっていう印象を強く感じた。

何か物足りない感じがした。例えば、呪怨シリーズではお馴染みだった謎の鼻歌が全くなかった。伽椰子登場時に聞こえてくる金庫のダイヤルを回すような「カタカタ」とした音はあったけど、あの鼻歌は聞きたかったなというのは正直な感想。ただ、アウェイ感があるとはいったものの、最後の結末はいつもの呪怨のようにハッピーエンドもなく、救われない終わり方をする。これは呪怨らしいなと思って、もしかしてユニバーサルがいろんなところを角川に譲歩した末に「この結末だけは譲れませんよ」と主張した部分じゃないのかって気がする。勝手な話だけどそういう裏話を想像するのもまた楽しかったりする。

残念なことばかり並べてもなんですから、キャスティングの妙に拍手を送りたい。貞子と伽椰子ってこんだけ架空のキャラをスタートして祭り上げてるんだから、そこに人間の役者で有名な人を立てても情報量が多くて嫌だなって思ったたけれども、エンドロール見るまでに認識できた役者は甲本雅裕だけだった。失礼だけど、そこまでスターじゃないじゃん、実力者だけど、そういういぶし銀ばかり並べてたキャスティングは良かった。

でも、エンドロール見てたら、貞子に呪われる方の女子大生が山本美月だったと知り驚かされ、陰陽師的な役が安藤政信だったことにも驚いた。誰もが皆、物足りないわけじゃなくて、しっかりと役柄として成り立ってて、そういう選び方はすごいなって思う。「ホラーなんでワーキャー言ってれば良いですじゃない」っていうのが素晴らしいなって思った。

日本には色んな神様がいるわけだし、怨念的なものっていうのはいろんなタイプがあってしかるべきなんだけれども、ついつい映画だと貞子と伽椰子って一体一体に注目しなきゃいけなくなっちゃうんだけど、現実はそうでもねぇぞというのを感じたのがこの作品なのかなと思う。でも、混ぜなくても良かったんじゃないのかなって思う。でも、すごい作品でした。口の中に貞子の髪の毛が入ってきたり、逆に口から出てきたりとか、映画館でちょっとでも吐き気をもよおしたのはこの作品が初めてだった。そんな意味で思い出深いのは確かだ。

ちなみに知人がこの映画に関わってるのはメイキングらしいんだけど、ホラーって何度も見るようなものじゃないと思ってるし、メイキング見るとなるとレンタルじゃなくてセルじゃないとダメだったりするわけで、知人の仕事ぶりは見られないのかもしれないなんていうオチがついたりして。貞子と伽椰子の合体物、今後どこに落としどころを見つけるんだろうか。気になってる時点で俺の負けな気がしないでもない(笑)。

ペンタゴン並みの厳重なネタバレ包囲網の中で観た「シン・ゴジラ」

2016年8月5日執筆

いつ誰がTwitterでネタバレしだすか分からなかったので早い内に見に行きました8/1(月)地元のイオンシネマでTHXで。元々元々、総監督の庵野秀明が言ってたし製作側も徹底的に隠してるだけあって初回は「先入観なしで観るべき」ってのは納得できた。だから、このブログもその意思に従うものである。いつも通りにこんなお話からします。

これから書くのはありったけの感想です。まだ見てない方は予告編とか諸々の動画を見たら一回去って頂いて観終った方はまた来て下さい。

観終った直後の感想は「庵野にやらせよう」と決めた人に『あんた凄いよ』って言ってあげたいと言う思いですね。

齢37歳なものでゴジラは結構映画館で観てます。人生で最初に映画館で観たのは1984年とかの復活したゴジラでそこからデストロイヤまでは日本のゴジラは見てて『復活は違うな』って思ってて、アメリカ版は最初のニューヨークを襲った「トカゲ(ゴジラ)」は新宿コマ劇場でサンフランシスコを襲った渡辺謙の「ゴジラ」も観たけど、そこまで覚えてない(笑)。

怪獣映画ってそんなもんじゃないかなって気がして、うわぁデカっあのビル壊れたわぁ位の感じでそこまでディープに観てないけど好きだ。

賛否両論あるらしいけど、庵野にやらしたらこうなるよなってのが随所に露骨に出ててニヤニヤしてた。エヴァンゲリオン(あえてヱヴァンゲリヲンとしてません)好きなもんで明朝体とか文系には全く分からない化学知識や軍事用語の長台詞、ハーフの美人(石原さとみ)、ひ弱そうだけどたくましく戦う主人公(長谷川博己)とか並べたらキリがないですね。

これをエヴァっぽいと揶揄するのは愚問でしょう、この人がエヴァ作ってるんですから似るのもしょうがないなって思いますね。全く別の人がこういうの作ったらどうのこうのなるんだろうけれども、そういうの期待して話を振ったんじゃないかとさえ思ってます。もっと言うと庵野は怪獣映画を撮りたかったのかもしれないなって気がしないでもないです。

最近見てないけど、何度も何度もアニメのエヴァは見てましたから、思えば庵野はエヴァでこんなことをしたかったのかなぁと考えてみたりした。いずれにせよ、これでヱヴァンゲリヲン(最近の映画の方)の製作が遅れてるって言う話もしょうがないよって納得の思いと逆に次のヱヴァンゲリヲンに逆に期待したくもなりました。ハードル上がったなぁって。ちなみにナメ(下)からのアングルは庵野の常套手段ですからね、庵野秀明総動員作戦って感じでした。

作品内容としては今までで一番リアリティあるゴジラ映画でした。今まで観てきたのは「ゴジラ対自衛隊」だったけど今回は「ゴジラ対日本」正に作品コピーのままでした。

昨今の憲法改正問題に一石じゃないけど自衛隊が出動するのにどれだけの手間がかかってるかみたいな面倒なたらい回しが随所に現れて観てる方は「大杉漣とっとと決めろよ!」みたいに思いながら、これをすぐ戦いに出れないだらしなさと取るか慎重に慎重を重ねると取るかって所だろうなと考えたりもさせられた。そして、終盤の核を使うか使わないかの国連と日本のせめぎあいとか実際にこうなったら毅然とした対応を取ってくれるのだろうか。

思わず、平泉成演じる総理代理の背中の演技に涙が出て来た。それが自分の答えかなって思う。

そんなだらしない閣僚の中で最終的にゴジラを止めたのは官僚組織ではぐれものの寄せ集めなのがいかにも映画って感じでそこはリアリティ無いけど良いなって。しかも、閣僚陣もいぶし銀だけど、寄せ集めも津田寛治を筆頭とした若いいぶし銀で脇に脇を固めてって日本語があるか分かんないけどそんな感じ。パンフレット買えなかったから分かんないけど、「顔は分かるけど名前がぁ」みたいな人がたくさんでした。

役者の話すると、正直主演張れる人ってなると石原さとみと竹野内豊位で長谷川博己もギリギリ主演って感じじゃないでしょ、だからメインキャストにしたんだろうけど「結集」って感じだった。しかし、イーオンでCMしながら英語を学んだ効果あって石原さとみがハーフの役ってのはコント色強かった(笑)。

ルー大柴の影を見た、帰国子女ってああなの?ちなみに石原さとみは唇の厚さを役柄で調整できると思ってるけど、今回は厚い方でした(笑)。聞いたほどエロく無かった。

あと、ゴジラがやって来た場所が関東に集中してて知ってる場所だったからリアリティあった。しかも蒲田、多摩川丸子橋、武蔵小杉、品川、鎌倉とか身近な街が襲われてるからリアルだった。あと、序盤のゴジラ初上陸の時に海側から陸へ船とかが溢れてくるシーンに東日本大震災の津波を思い出して居たたまれなくなった人もいたとは聞いたけど、そこまでセンチにならずに見てたけど、大震災の影響は確かにあって身近な恐怖としてあの光景はあるからそこら辺はリアリティを感じた理由かなって思う。

逆を言うと関東じゃない人って襲われている東京をどう見てたんだろうって思う。ちなみに進化したゴジラが再びやって来る場所が鎌倉だったけど、庵野が住んでるのが鎌倉だからそういう思いもあるんだろうなって気がした。毎回毎回話題の名所を暴れて壊すのがゴジラだと思ってたから、スカイツリーにでも行くかなと思ったら普通の東京に来てたのは意表を突かれた。

それにしてもゴジラの形態進化ですよ。第1形態の子供の粘土みたいなやつが出て来た時は「怪獣二体出るなんて聞いてねぇぞ」って本気で思ったし、だてにネタバレ禁止にしてないなって関心させられた。そりゃあ喋っちゃダメですわって思ったら今回のは進化できるタイプで第4はメチャクチャで尻尾から放射能出すとかナイフみたいに尖ってて触るもの皆傷つける感じで言っちゃ駄目かもしんないけどありゃ使徒ですよ(笑)。

そんな使徒ではなくゴジラは自衛隊の通常兵器じゃダメでアメリカ軍がやるってなった時はゴジラ側でした「米軍なんかぶっ潰せ」って思ってて、ちょっとでも彼らがゴジラにダメージ与えた時はショックでした。

そんなゴジラを凍結させる「ヤシオリ作戦」って何やねんって話ですが無人新幹線型爆弾と無人在来線型爆弾には大興奮でした。戦闘機詳しくないですが電車は好きなんで新幹線がゴジラに突っ込んでく時点で大興奮。しかもかかってる曲が伊福部昭の過去にも使われた曲、なおかつゴジラ史上私的に一番好きなやつで声をあげそうになりました。曲に関しては後で述べます。

にしても1984年版で新幹線0系は何の役も立たずゴジラに食べられてしまうわけでそんな先輩の思いを乗せてN700が突っ込む姿は勇ましくさえありました。在来線型も当たり前だけど東京駅を通る在来線を使っており人生で一番京浜東北線がカッコ良かった瞬間だった(笑)、等と馬鹿な事を言ってしまいます。エネルギーを放出させるための神風特攻隊的な感じで砕けていくけど、本当にかっこよかったなって。

そして、かっこいい戦闘機じゃなくって最後はアメリカと国連による核爆弾ではなくなくて、クレーン車から液状物質を流し込んでゴジラを凍結させるわけだけど、そこに日本の意地を感じた。そして、無言に出てきた広島と長崎の2枚の写真、日本じゃないとゴジラ映画の味わいっていうのは出せないなっていうのをこの終盤を見て感じたわけです。どんなにお金使ってもアメリカ人では出来ないものがあるっていうのを証明した気がする。

そして音楽の話、エヴァンゲリオンの曲を使ったり、戦術のとおり昭和のゴジラを彩った伊福部昭の曲を使いまくっていたというのが印象的であり、知ってる人間にとってはいやがおうにもテンションを上げる装置として機能していたと思うけれども、個人的にはここがこの映画でちょっと不満な部分だったりします。なんで、当時の音源を使ったんだろうなって思う。

オールドファン向け、昭和ゴジラへのリスペクトかもしれないけど、せっかく良い音を出す映画館が出来たんだから、現在のオーケストラに依頼して演奏してもらうのもアリだったんじゃなかろうかと思うけど、逆にもっといい音で当時の音源を聴いたりすると味わい深かったりするんだろうか、ちょっとそこが気になってわざわざ「4DX行くぜ」とかっていう気持ちにはならない。

他の人みたいに何度も見るかっていうと分からない。運良くTHXというそこそこ良い音で鑑賞してしまったからである。ただ、エンドロールで見たスチャダラANI、KREVA、前田敦子がどんな役で出てるのか、野村萬斎の動きとかゴジラ見て気にならなかったのでそういうところも確認したい。ただ、DVD出たあとにメイキングと共に見ればいいかなって言う感じである。